軽貨物による運送など物流業界全体で注目されているのが、共同配送です。複数の企業に配達の依頼が来ている荷物を1つのトラックやコンテナなどにまとめて目的地まで運ぶことです。現状軽貨物による運送では利用されている事例はありませんが、複数の企業間の荷物の配送をまとめて行うことができるのでコスト面でも効率的な面から注目されている方法です。軽貨物の場合車両の積載量が小さいため、複数の運送業者がまとめた荷物がすべて積載可能な量であれば、軽貨物の方がトラックなどよりもコストを抑えられる可能性があるため、経費削減といったニーズにもマッチングします。また軽貨物の車両はトラックと比較すると小回りも利きますし、中心部など狭い道の多い場所でも運送が楽にできます。こういった面を考えると軽貨物の運送でも共同配送を適用することは可能かもしれません。ただし共同配送には出発直前に荷物を積むといったことが難しくなったり配送途中に時間変更を行うといった臨機応変な対応が難しくなるためサービスが低下するといった点や荷物の状況把握が難しくなるといった課題も指摘されています。こういった課題を解消することが可能になれば軽貨物の運送に置いても共同配送を行うことが可能になるかもしれません。